家電配送設置・エアコン取付工事・リフォーム等に関するブログ

2026.08.21

電気工事士が独立・起業するには?法人設立から資金繰り、仕事の取り方まで完全ガイド

「電気工事士として経験を積んだら、いつか独立したい」

「一人親方として仕事を始めたい」

「将来的には自分の会社をつくって、スタッフを雇いたい」

電気工事士として働いていると、一度はそんなことを考えるのではないでしょうか。

電気工事は専門性が高く、住宅・店舗・リフォーム・設備工事など幅広い分野で需要があります。さらに、住宅設備の更新や省エネ化、リフォーム需要などによって、今後も電気工事士の仕事は必要とされることが期待されています。

一方で、独立・起業するとなると、技術だけでは会社を経営できません。

資格や許認可、会社設立、資金繰り、営業、税務、スタッフの採用など、現場以外の知識も必要になります。

そこで今回は、電気工事士が独立・起業するために知っておきたい資格・許認可、法人設立、資金繰り、仕事の取り方、そして会社を成長させるためのポイントまで、順番に解説します。

電気工事士が独立・起業するメリット

電気工事士が独立する大きなメリットは、これまで身につけてきた技術を「自分の事業」に変えられることです。

会社員として働いている場合、基本的には会社が受注した仕事を担当します。

独立すれば、自分で仕事を選び、取引先を開拓し、事業を大きくしていくことができます。

収入アップを目指せる

独立すれば、会社員時代の給与という枠に収まらず、売上から経費などを差し引いた利益が自分の事業収入になります。

もちろん、独立すれば必ず収入が増えるわけではありません。

営業力や経営力、仕事量、利益率などによって収入は大きく変わります。

しかし、技術力を高め、仕事を安定して受注し、さらにスタッフを育成して対応できる案件を増やしていけば、会社員時代にはなかった収益の可能性が生まれます。

仕事の幅を自分で広げられる

電気工事士の仕事は、住宅の配線やコンセント工事だけではありません。

例えば、

  • エアコン工事
  • 照明工事
  • コンセント・スイッチ工事
  • リフォームに伴う電気工事
  • 住宅設備工事
  • 店舗・事務所の電気工事
  • 省エネ設備関連工事

など、さまざまな分野があります。

さらにリフォームなどの周辺分野まで知識を広げれば、「電気工事だけ」ではなく、住宅全体を見られる職人へ成長することもできます。

将来的に「職人」から「経営者」へ進める

独立の魅力は、自分自身が一生現場に立ち続けることだけではありません。

最初は一人で独立し、仕事が増えてきたらスタッフを採用する。

そして、

職人 → 一人親方 → チームづくり → 経営者

というキャリアを目指すこともできます。

体力にはどうしても限界があります。

若いうちは現場中心でも、将来的には人を育て、現場を管理し、会社を経営する側へステップアップする。

これも独立・起業の大きな魅力です。


独立前に取得しておきたい資格・許認可

電気工事業を始める場合、「電気工事士の資格を持っていれば何でもできる」というわけではありません。

工事の内容や事業規模によって、必要な資格・登録・許可が変わります。

ここでは代表的なものを紹介します。

第二種・第一種電気工事士

住宅や店舗などの電気工事を行う場合、電気工事士資格が基本となります。

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗などの一定範囲の電気工事を行うために必要となる代表的な資格です。

さらに事業の幅を広げたい場合には、第一種電気工事士の取得も選択肢になります。

独立を考えるのであれば、資格取得を「就職のため」だけではなく、将来の事業基盤をつくるためと考えるとよいでしょう。

登録電気工事業

電気工事業を営む場合、工事の種類などに応じて、電気工事業の登録・届出等が必要になります。

ここは独立時に特に注意したいポイントです。

「資格を取得したから、すぐに会社として電気工事を請け負える」と考えず、自分が行う工事の内容に応じて必要な手続きを確認しましょう。

登録先や必要な手続きは、営業形態や工事内容によって異なるため、開業前に所管行政庁などへ確認することが大切です。

建設業許可が必要になるケース

事業を拡大し、大きな工事を請け負うようになると、建設業許可が必要になるケースがあります。

特に一定規模以上の工事を請け負う場合は、建設業法上の許可について確認しておく必要があります。

独立当初は小規模工事からスタートしていても、売上が伸びてくれば許可が必要になる可能性があります。

「今は必要ないから関係ない」と考えるのではなく、将来的にどこまで事業を大きくしたいのかを考えて準備しておくことが重要です。

産業廃棄物収集運搬業許可

電気工事やリフォーム工事では、撤去した設備や廃材などが発生することがあります。

廃棄物の種類や運搬方法などによっては、産業廃棄物収集運搬業許可などが関係してきます。

特にリフォーム事業まで展開する場合は、電気工事だけを行う場合よりも廃棄物への対応が重要になります。

「自分で運んで処分すればいい」と安易に考えず、廃棄物処理に関するルールを確認しておきましょう。

個人事業主と法人設立はどちらがいい?

独立するときに悩みやすいのが、

「個人事業主で始めるか、最初から会社を設立するか」

という問題です。

どちらにもメリットがあります。

個人事業主のメリット

個人事業主は、法人設立に比べて開業手続きが比較的シンプルで、初期コストを抑えやすいことがメリットです。

まず一人で仕事を始め、事業が軌道に乗ってから法人化するという方法もあります。

「まずは独立して、自分の力でどこまでできるか試したい」という方には向いているでしょう。

法人のメリット

一方、最初から法人を設立する方法もあります。

法人になることで、取引先からの信用を得やすくなる場合があり、スタッフの採用や事業拡大を目指す場合にもメリットがあります。

特に、

「将来的に従業員を増やしたい」

「大手企業と取引したい」

「複数の事業を展開したい」

と考えているなら、法人化を前提に事業計画を考えるのも一つの方法です。

ただし、法人には設立費用だけでなく、税務・社会保険など継続的な管理も必要になります。

重要なのは、どちらが正解かではなく、自分がどんな事業をつくりたいのかです。

会社設立の流れ

法人を設立する場合、一般的には次のような流れになります。

1.事業計画をつくる

まずは、

  • 何の工事をするのか
  • 誰を顧客にするのか
  • どの地域で営業するのか
  • 月間売上はいくらを目指すのか
  • 将来スタッフを雇うのか

などを整理します。

2.会社の基本事項を決める

会社名、所在地、事業目的、資本金、役員などを決めます。

事業目的については、将来的にリフォームや設備工事などへ事業を広げる可能性があるなら、将来の展開も考えて設定しておくことが重要です。

3.定款作成・認証

株式会社の場合、定款を作成し、必要な手続きを行います。

4.資本金の払い込み

決めた資本金を準備します。

5.法人登記

必要書類をそろえて法務局で設立登記を行います。

6.税務・社会保険などの手続き

法人設立後は、税務署や自治体、年金事務所などへの必要な届出を行います。

さらに電気工事業を行う場合は、電気工事業に関する登録・届出なども確認します。

実際に会社を設立する際には、司法書士や税理士などの専門家へ相談するとスムーズです。

独立に必要な資金と財務管理

独立するとき、「工具と車があれば始められる」と考えてしまう方もいます。

しかし、実際にはそれだけではありません。

重要なのは、開業資金よりも「運転資金」を確保しておくことです。

開業資金

例えば、

  • 工具
  • 車両
  • パソコン
  • スマートフォン
  • 作業着
  • 保険
  • 事務所
  • 法人設立費用

などが必要になります。

すでに職人として働いていて工具や車両を所有している場合は、初期費用を抑えられるでしょう。

運転資金

独立後に最も注意したいのが運転資金です。

仕事をしたからといって、すぐに入金されるとは限りません。

例えば、

4月に工事

5月に請求

6月に入金

という取引条件なら、工事をしてから入金されるまで時間があります。

その間にも、

  • 給料
  • 外注費
  • 車両費
  • 材料費
  • 保険料
  • 税金
  • 社会保険料

などの支払いがあります。

つまり、

利益が出ているのに、お金が足りない

ということが起こり得ます。

これが資金繰りの難しさです。

キャッシュフローを管理する

独立したら、売上だけを見るのではなく、

「いつ入金されるか」

「いつ支払うか」

を把握しましょう。

月ごとの入金・支出を一覧にし、数か月先まで資金繰りを予測しておくことが重要です。

融資も選択肢

開業資金や運転資金をすべて自己資金だけで用意する必要はありません。

日本政策金融公庫や金融機関などの融資制度を活用する方法もあります。

ただし、融資は「お金を借りればいい」というものではありません。

何にいくら必要なのか。

どのように売上をつくるのか。

どのように返済するのか。

事業計画を明確にしたうえで検討しましょう。

仕事を獲得する方法

独立後、最も重要になるのが「仕事の取り方」です。

技術力が高くても、案件がなければ事業は成り立ちません。

家電量販店から仕事を受ける

エアコン工事や家電関連工事を得意とする電気工事士にとって、家電量販店との取引は大きな選択肢です。

家電販売と工事が連動しているため、安定した施工案件につながる可能性があります。

ただし、大手企業と取引する場合は、施工品質だけでなく、接客、報告、時間管理なども重要になります。

工務店と取引する

工務店から住宅新築・改修に伴う電気工事を受注する方法もあります。

工務店との信頼関係ができれば、継続的な案件につながる可能性があります。

リフォーム会社と取引する

リフォーム市場が拡大する中、電気工事士にとってリフォーム会社との連携も重要です。

例えば、

「キッチンを交換するのでコンセントを増設したい」

「間取り変更に伴って配線を変更したい」

「照明をLEDに変更したい」

など、リフォームには電気工事が伴うケースがあります。

電気工事だけでなく、リフォーム全体の流れを理解している職人は重宝されやすくなります。

協力会社として仕事を受ける

独立したばかりの方にとって、協力会社という選択肢もあります。

自社で営業活動を行い、ゼロから顧客を開拓する方法もありますが、元請け企業の協力会社として案件を受注することで、営業の負担を抑えながら施工に集中できる場合があります。

特に、

「技術には自信があるが、営業は苦手」

という職人にとっては検討する価値のある働き方です。

自社ホームページ・SEO

長期的に事業を成長させたいなら、自社ホームページも重要です。

「電気工事 地域名」

「エアコン工事 地域名」

「リフォーム 電気工事 地域名」

など、ユーザーが検索したときに自社を見つけてもらえる仕組みをつくります。

SNSやGoogleビジネスプロフィールなどと組み合わせれば、地域のお客様から直接問い合わせを獲得することも可能です。

失敗しないための経営ノウハウ

独立すると、どうしても「工事技術」に目が向きます。

しかし、経営ではそれ以外の能力も必要です。

売上より「利益」を見る

売上1,000万円だからといって、1,000万円が手元に残るわけではありません。

材料費、外注費、車両費、保険、税金などを差し引く必要があります。

「いくら売ったか」ではなく、

「いくら利益が残ったか」

を見る習慣をつけましょう。

特定の取引先に依存しすぎない

一社から安定して仕事をもらえるのは良いことです。

しかし、その会社への依存度が高すぎると、取引条件の変更や案件減少が会社の経営に大きく影響します。

複数の取引先を持ち、仕事の柱を増やしておくことがリスク分散になります。

人を雇う前に「仕組み」をつくる

事業が成長すると、人を雇いたくなります。

しかし、仕事を教える仕組みがない状態で採用すると、教育する側も新人側も大きな負担になります。

作業手順、品質基準、安全ルール、報告方法などをマニュアル化しておくことで、人を増やしやすい会社になります。

独立後に会社を成長させるポイント

一人親方として成功することと、会社を成長させることは別です。

会社を大きくしたいなら、「自分が現場に出なくても仕事が回る仕組み」をつくる必要があります。

多能工を育てる

電気工事だけでなく、エアコン工事、リフォーム、設備など複数のスキルを持つ人材を育てることで、対応できる案件が増えます。

一人の職人が複数の仕事に対応できれば、現場の効率も高められます。

若手を育てる

会社の成長には人材が欠かせません。

自分が10年、20年後もすべての現場を担当するのではなく、次の世代を育てることが重要です。

「自分ができること」を「他の人もできる状態」に変える。

これが経営者としての大きな仕事になります。

協力会社とのネットワークをつくる

すべてを自社だけで対応する必要もありません。

電気、設備、内装、大工など、それぞれの専門家とネットワークを構築することで、より大きなリフォーム案件にも対応できます。

「自社のスタッフ」だけでなく、「信頼できる協力会社」も含めてチームをつくることが、事業拡大につながります。

電気工事士の独立は「一人で仕事をすること」がゴールではない

電気工事士として独立するなら、ぜひ10年後の姿まで考えてみてください。

最初は一人でも構いません。

現場で技術を磨き、

仕事を受注し、

お客様や元請け企業から信頼され、

少しずつ仕事の幅を広げる。

そして、

職人 → 一人親方 → チームづくり → 経営者

というステップで、自分の会社を成長させていく。

これも電気工事士が独立・起業する大きな魅力です。

まとめ|独立するなら「技術」だけでなく「仕事が続く仕組み」をつくろう

電気工事士の独立・起業には、資格や許認可だけでなく、資金繰り、営業、経営、人材育成など幅広い知識が必要です。

特に重要なのは、

  1. 必要な資格・許認可を確認する
  2. 個人事業主か法人かを検討する
  3. 開業資金だけでなく運転資金を準備する
  4. 安定した仕事の受注先を確保する
  5. 利益とキャッシュフローを管理する
  6. 将来は人を育て、チームをつくる

という視点です。

独立した直後は「自分が働けば売上になる」かもしれません。

しかし、会社を成長させるなら、その先を考える必要があります。

自分一人の技術を、自分の会社の力へ変えていく。

そのためには、信頼できる元請け企業や協力会社とのネットワークを築くことも重要です。

JTTグループでは、電気工事・エアコン工事・リフォームなどの分野で、長く一緒に仕事ができる協力会社様を募集しています。

「いつか独立したい」

「独立したけれど、もっと安定して仕事を受けたい」

「一人親方からスタッフを増やして会社を大きくしたい」

そんな方にとって、協力会社という働き方も一つの選択肢です。

職人としての技術を、10年後の会社経営につなげる。

その第一歩として、信頼できるパートナーとの関係づくりから始めてみてはいかがでしょうか。

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