関西・中部のエアコン設置工事・電気工事リフォームは京都府八幡市のJTTグループまで
2026.08.31
エアコン工事は、夏場を中心に多くの需要がある仕事です。
一方で、エアコンの取り付けは「ただ室内機と室外機を設置すれば終わり」という仕事ではありません。
設置する住宅の構造、配管の取り回し、電源の位置、室外機を置く場所など、現場ごとに条件が異なります。
そのため、施工そのものに問題がなくても、**「思っていた仕上がりと違う」「追加料金が発生するとは聞いていなかった」**といった認識の違いから、クレームにつながるケースもあります。
特にエアコン工事の仕事を始めたばかりの方や、これから電気工事・エアコン工事を仕事にしたい方にとっては、技術だけでなく「クレームを未然に防ぐ力」も重要なスキルです。
この記事では、エアコン工事で起こりやすいクレームの原因から、施工前・施工中・施工後にできる対策まで、現場で働く工事スタッフの視点から解説します。
エアコン工事のクレームには、いくつか代表的なパターンがあります。
中でも多いのが、
などです。
これらは施工技術だけが原因とは限りません。
実際には、施工前の確認不足や説明不足が、後のトラブルにつながることもあります。
エアコン工事後のトラブルとして、代表的なものの一つが「水漏れ」です。
冷房運転をすると、エアコン内部では結露水が発生します。その水をドレンホースなどを通して屋外へ排出します。
この排水が適切にできていないと、室内機から水が垂れてくるなどの問題につながる可能性があります。
例えば、
などは、施工時に確認しておきたいポイントです。
「エアコンは動いているから大丈夫」と考えるのではなく、設置後に実際に運転して排水状態を確認することが大切です。
水漏れは、壁や床、家具などへの二次的な影響につながる可能性もあります。
そのため、エアコン工事人にとっては特に注意したいポイントです。

「エアコンを取り付けてもらったのに、部屋が冷えない」という問い合わせも、工事後に起こり得るトラブルです。
原因は一つとは限りません。
例えば、
など、さまざまな可能性があります。
工事人に求められるのは、「取り付けたから終わり」ではありません。
施工後に試運転を行い、正常に運転できているかを確認すること。
さらに、お客様から「冷えない」「暖まらない」と相談された場合も、すぐに施工ミスと決めつけるのではなく、どのような症状なのかを確認し、原因を切り分ける力が重要になります。
エアコンから「カタカタ」「ブーン」などの音がするという相談もあります。
もちろん、エアコン本体の仕様や機械的な要因が関係する場合もあります。
一方で、設置状態や周辺環境が影響することもあります。
例えば、
などです。
施工後にお客様が「音が気になる」と感じるかどうかは、単純に機械が動くかどうかだけでは判断できません。
そのため、施工後には運転状態だけでなく、異常な振動や音がないかも確認する習慣をつけておくと安心です。
エアコン工事では、室内機だけでなく室外機の設置も重要です。
特に室外機は、
「ここに置けばいい」
と単純に決められるとは限りません。
ベランダ、地面、壁面、屋根など、住宅によって設置環境はさまざまです。
また、
「室外機はここに置いてほしい」
とお客様から希望されることもあります。
しかし、実際に現場を見ると、
などの問題が見つかることがあります。
だからこそ、施工前に現場を見ること、そして希望された場所に本当に設置できるのかを確認することが重要です。

エアコン工事のクレームで、施工技術とは別に注意したいのが「料金」です。
標準工事だと思っていたお客様に対して、現場で追加工事が必要になり、追加料金が発生する。
このとき、お客様が
「そんな料金がかかるとは聞いていない」
となれば、トラブルにつながる可能性があります。
追加工事そのものが問題なのではなく、追加費用が発生することについて、お客様との認識が合っているかが重要です。
そのため、追加工事が必要になった場合には、
をできるだけ分かりやすく説明することが大切です。
ここからは、実際の現場で起こり得るケースをイメージしてみましょう。
エアコンを設置した翌日、お客様から「エアコンから水が漏れている」と連絡が入った。
こうしたケースでは、施工状態だけでなく、排水経路や設置環境などを確認する必要があります。
重要なのは、施工後の確認です。
工事が終わった時点で「取り付け完了」とするのではなく、実際に運転して状態を確認する。
そして、お客様にも、
「こちらで試運転を行い、現在は問題なく運転できています」
と伝える。
こうした一言が、お客様の安心感にもつながります。
工事当日になって、
「室外機はここに置いてください」
と言われたものの、実際には設置が難しい。
これも現場では起こり得る問題です。
お客様にとっては、「エアコンを買った時点で、室外機の場所まで決まっている」と思っているかもしれません。
しかし、実際の住宅には、
など、さまざまな条件があります。
だからこそ、施工前にできるだけ具体的に確認しておくことが重要です。
追加工事が必要になった際、
「最初に聞いていた金額と違う」
という問題が起きることがあります。
工事人からすると必要な施工でも、お客様には「突然増えた費用」に見えてしまいます。
そのため、追加料金が発生する場合には、作業を始める前に説明することが基本です。
「これを施工しないとどうなるのか」まで説明できれば、より納得してもらいやすくなります。
エアコン工事では、室内で脚立を使用したり、工具を使ったりするため、周囲の家具や壁、床への配慮も必要です。
もちろん、養生を行うなど十分な対策を取ることが重要です。
しかし、それだけではなく、
施工前の状態を確認しておくこと
も大切です。
工事前に傷や汚れがあれば、それを把握しておく。
工事中は周囲を保護する。
工事後には施工箇所だけでなく、その周辺も確認する。
こうした積み重ねが、不要なトラブルを防ぐことにつながります。
クレームを防ぐうえで重要なのは、実は「工事を始める前」です。
現場に到着してすぐ工具を出すのではなく、まず現場全体を確認します。
室内機をどこに設置するのか。
家具との位置関係や、エアコンのサイズなども含めて確認します。
室外機をどこに置くのか。
お客様の希望だけでなく、実際に設置可能かどうかを確認します。
室内機から室外機まで、どのように配管を通すのか。
見た目だけでなく、施工性や周辺環境も考える必要があります。
コンセントや電源設備の状態も確認します。
エアコンの機種によって必要な電源条件が異なるため、事前確認が重要です。
穴あけが必要な場合には、建物の構造などを確認します。
特に住宅によって構造が異なるため、安易に判断しないことが重要です。
標準工事だけで終わらない可能性がある場合は、事前に想定しておきます。
そして最も大切なのが、お客様の希望です。
「どこにつけたいのか」
「室外機はどこに置きたいのか」
「見た目はどうしたいのか」
などを確認します。
工事人にとっての“普通”と、お客様にとっての“普通”は違う。
このことを意識するだけでも、コミュニケーションは大きく変わります。
エアコン工事では、施工が終わった瞬間をゴールにしないことが重要です。
最後の確認まで含めて、工事です。
冷房・暖房など、必要な運転を行い、正常に動作するか確認します。
排水状態などを確認します。
通常の運転音と、明らかに気になる音がないか確認します。
お客様が実際に使用することを考え、基本的な操作を確認します。
最後に、お客様へ操作方法や注意点などを説明します。
この「説明」が非常に重要です。
例えば、
「こちらが冷房のボタンです」
「この表示になれば運転しています」
「何か異常があれば、この部分を確認してください」
など、簡単な説明をするだけでも、お客様の安心感は変わります。

エアコン工事の仕事というと、
「技術があればいい」
と思われるかもしれません。
もちろん、確かな施工技術は必要です。
しかし、現場で長く活躍する工事人に求められるのは、技術だけではありません。
お客様に分かりやすく説明する力も重要なスキルです。
例えば、
「ここには設置できません」
だけではなく、
「こちらにも設置できますが、配管の関係でこの位置のほうが施工しやすく、見た目もきれいに仕上がります」
と説明できれば、お客様の受け止め方は変わります。
また、
も、現場で経験を積むことで身についていきます。
つまり、「良い職人=施工が速い人」だけではありません。
施工品質、対応力、説明力まで含めて、お客様から信頼されることが、職人としての大きな価値になります。
どれだけ注意していても、現場で予想外のことが起きる場合があります。
そのときに大切なのは、
「クレームが起きた=失敗」
と考えるだけではなく、なぜ起きたのかを振り返ることです。
例えば、
「事前確認が足りなかった」
のであれば、次回から確認項目に加える。
「説明が不足していた」
のであれば、説明するタイミングを変える。
「施工後の確認が不十分だった」
のであれば、チェック項目を作る。
このように、一つのトラブルを次の現場に生かすことができます。
経験を積んだ職人ほど、施工そのものだけでなく、
「この現場では、どこが問題になりそうか」
を事前に予測できるようになります。
これが、経験値の大きな差になります。
エアコン工事の仕事は、単純な作業の繰り返しではありません。
現場によって住宅の条件が違い、お客様の要望も違います。
そのため、
見る → 判断する → 施工する → 確認する → 説明する
という一連の力が求められます。
そして、この「現場力」は、実際の現場で経験を積むことで少しずつ身についていきます。
最初からすべてを完璧にできる人はいません。
先輩の施工を見て、実際に自分で作業して、失敗や改善を繰り返す。
その積み重ねが、将来的に「任せられる職人」につながります。
