第二種電気工事士の筆記試験では、「接地工事」に関する問題が毎年出題されています。
接地工事の種類や漏電遮断器との関係、接地抵抗の測定方法などは暗記問題が多く、得点しやすい分野です。
今回は、本試験でも頻出のテーマから3問を出題します。
第1問:機器の接地
- 三相200Vの低圧電動機の金属製外箱に施す接地抵抗値の許容限界(原則)として、正しいものはどれか。
イ. 10Ω以下
ロ. 100Ω以下
ハ. 300Ω以下
ニ. 500Ω以下
【解答】ロ
【解説】300V以下の低圧機器の金属製外箱(旧D種接地工事)に施す接地の抵抗値は、原則として100Ω以下としなければなりません。(※定格感度電流100mA以下、動作時間0.5秒以下の漏電遮断器を設置する場合は500Ω以下まで緩和されます)
第2問:漏電遮断器
- 漏電遮断器を設置する主な目的として正しいものはどれか。
イ. 電圧を一定にするため
ロ. 漏電による感電や火災を防止するため
ハ. 電流を増加させるため
ニ. 力率を改善するため
【解答】ロ
【解説】
漏電遮断器(ELB)は、漏電が発生した際に電路を自動的に遮断し、感電事故や漏電火災を防止するための装置です。
なお、
過電流を保護するもの → 配線用遮断器(ブレーカ)
力率を改善するもの → 進相コンデンサ
それぞれ役割が異なるため、混同しないよう注意しましょう。
第3問:接地抵抗測定
接地抵抗計(アーステスタ)の精密測定(3極法)で、測定前に確認しなければならないものはどれか。
イ. 地電圧
ロ. 地電流
ハ. 接地線の太さ
ニ. 漏電電流
【解答】イ
【解説】
接地抵抗を正確に測定するためには、測定前に地電圧(接地極と大地との電位差)が許容値以下であることを確認します。
精密測定(3極法)の手順は次のとおりです。
- 補助接地極を適切な位置に設置する。
- 接地抵抗計の電池を確認する。
- 地電圧を確認する。
- 接地抵抗を測定する。
第27回まとめ
今回のポイントはこちらです。
- 300V以下の低圧機器の金属製外箱(旧D種接地工事)に施す接地の抵抗値は、原則として100Ω以下。
- 漏電遮断器は感電や漏電火災を防止するための装置である。
- 接地抵抗測定では、測定前に地電圧を確認する。
接地工事や漏電遮断器は、第二種電気工事士試験で毎年出題される重要分野です。暗記だけでなく、「なぜ必要なのか」という目的も理解することで、応用問題にも対応できるようになります。
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